Fine motor skills
指先トレーニング｜巧緻性を高めるプログラム
脳内に前頭葉という脳領域がありますが未就学児の間は、前頭葉内が明確に分かれておらず、前頭連合野と運動野が密接に絡み合っています。前頭連合野は記憶や認知機能、運動野は名前の通りです。
この前頭葉は脳機能の司令塔と言われるほど、とても重要な役割を果たしており、適度な負荷をかけ続ける事で脳機能全体が底上げされます。未来予測、優先順位、集団行動、我慢、板書を写すなど、～しながら～をするスキルなどの向上が期待できます。指先を細かく動かす活動から始め、次第に記憶認知のカリキュラムに移行します。
3歳〜5歳の幼児期は、手先を使う動作が一気に増える大切な時期です。服のボタンを留めたり、スプーンで上手に食事をしたり、クレヨンやハサミを使って工作を楽しんだりと、指先の巧みさ（巧緻性）が求められる場面が多くなります。ユニバースゆずでは、未就学児を対象に「できること」を少しずつ増やしていく指先トレーニングを提供し、遊び感覚の中で自然と手先の感覚や道具の使い方を身につけられるようサポートします。
指先トレーニングとは？
指先トレーニングは、手や指を使った細かい動作を習得するためのプログラムです。3歳前後の時期はまだ握力や手首のコントロールが不十分で、ビーズをつまんだり小さなパズルを組み立てたりするのが難しい場合もあります。4歳・5歳になると徐々に道具を操作する力が身についてきますが、ハサミの扱いや文字を書く動作など、さらに高度な指先の動きが求められます。ユニバースゆずでは、お子さま一人ひとりの発達段階に応じて、以下のような手先のトレーニングを行っています。
・ビーズ通しやブロック遊びを通じて、つまむ力や目と手の協応を高める
・シール貼りや塗り絵で、狙った場所に正確に道具を当て、集中力や自己抑制力を育むるコントロール力を育む
・ハサミの練習や工作で、必要な力加減や線に沿って切る動作を身につける
こうした活動を楽しみながら繰り返すことで、自然と巧緻性（手先の器用さ）を伸ばしていきます。
指先トレーニング内容
1.ビーズ通し・積み木遊び
3歳頃では大きめのビーズや積み木を指でつかむ練習からスタートし、4歳〜5歳になるとビーズの大きさを少しずつ小さくしたり、積み木をバランスよく積む遊びなど難易度を上げていきます。つまむ力だけでなく、手と目の連動（目と手の協応）を自然に養うことができます。
2.シール貼りや塗り絵
遊びながら狙った位置にシールを貼る・枠からはみ出さないように塗り絵をするなど、細かい動きを必要とする活動を取り入れます。ルールを設定して行う事もあります。3歳頃は比較的大きなシール・太めのクレヨンを使い、4歳・5歳になるとより小さなシールや細かい色分けを楽しむ塗り絵などにチャレンジしていきます。
3.ハサミの練習や工作
ハサミを使うときの握り方や安全な扱い方をスタッフが丁寧に教え、複数のパーツを貼り合わせる簡単な工作へとつなげます。ハサミのコントロールが難しい3歳頃は、太い線を短く切ることから始め、4歳・5歳になると曲線や細い線に挑戦。切ったものを糊で貼り合わせる工程も組み合わせることで、手先の器用さをさらに伸ばします。
得られるメリット
1. 日常生活のスムーズな動作
ボタンの留め外しやスプーン・フォークの操作など、3歳〜5歳の子どもが普段困りがちな動作も、指先トレーニングで培った巧緻性を活かしてスムーズに行えるようになります。特に4歳や5歳になると、細かな作業が増えるため、早いうちから手先の感覚を鍛えることが効果的です。
2. 集中力と達成感の向上
ビーズ通しや塗り絵などは、一見地味な作業に見えますが、子どもにとっては「どこに貼ろう？」「どう色を塗ろう？」と考えるいい機会です。作業に集中しやすくなり、形が完成したり綺麗に塗れたりしたときの達成感を味わえます。5歳頃になれば、より高度な工作や立体遊びなどにも意欲的に取り組めるようになります。
3. 自信と意欲を育てるサポート体制
スタッフが常に隣で見守り、必要に応じて声かけや手助けを行うため、3歳前後のお子さまでも「できなかったらどうしよう」という不安を軽減できます。少しずつ成功体験を積み重ね、4歳・5歳に近づくにつれて「もっと細かいことに挑戦したい！」という前向きな姿勢につなげていくことが目標です。
さいごに
ユニバースゆずの指先トレーニングは、3歳〜5歳の幼児が楽しみながら巧緻性を身につけるためのプログラムです。ビーズ通しやハサミの練習、工作などを通じて、手先の器用さだけでなく集中力や達成感を育てる工夫がたくさん盛り込まれています。日常生活で必要な細かな動作に自信を持てるようになることで、子どもたちの自己肯定感も高まります。興味をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせください。見学やご相談をお待ちしております。